– このサイトに込めた思い
はじめまして。このサイト「Family in Aus(ファミリー・イン・オース)」を運営しているKaoriです。
私は現在、オーストラリア・シドニーで2人の子どもを育てながら、親子留学のサポートや、海外で暮らす女性たちの自立を応援する活動をしています。
私が海外生活を始めたのは、もう20年前になります。
当時は専業主婦として、そしてその後は“駐在妻”として、さらには“母”として、そしてまた“自分自身”として――さまざまな役割を経験しながら、ポルトガル、シンガポール、オーストラリアなど、いくつかの国を転々としてきました。
振り返ると、海外での暮らしにおいて何よりも支えになったのは、「どんな場所に住むか」以上に、「どんな人と出会えるか」でした。
心から話せる仲間がいた場所、気軽に相談できるコミュニティがあった場所は、暮らしの質そのものを変えてくれたと感じています。
情報って、実は「人のいるところ」に集まるんですよね。
SNSや検索では拾いきれないような、リアルで、ちょっとした生活のヒント。それを私は、誰かの言葉の中から受け取ってきました。
この「Family in Aus」を立ち上げたのは、そんな「人から人へと伝わる、あたたかい情報の循環」を作りたいと思ったからです。
「何者でもない自分」が、誰かの力になれる瞬間
海外で暮らしていると、ふと気づく瞬間があります。
「今の私は、社会的には何者でもないのかもしれない」
キャリアも肩書きも、築き上げてきた人間関係も、一度ゼロになってしまったような感覚。
特に、夫の転勤で海外に来たばかりの時期や、出産・育児で生活がガラリと変わった時などに、そう感じた方も多いのではないでしょうか。
でも、そんな中で、「あなたの言葉が役に立ったよ」「その投稿を見て、安心しました」と言ってもらえた瞬間、
自分の中に小さな火が灯るような感覚があります。
それは、自分の存在が誰かに届いたという実感であり、海外生活の孤独をふっと和らげてくれるような、大切な一瞬です。
「Family in Aus」には、そうした“小さな灯火”をたくさん集めていきたいと思っています。
それぞれが経験してきたリアルな声を通して、これから暮らす人、いま不安の中にいる人をそっと照らせるような場にしていきたい。
子育ても、学校も、医療も、お出かけも…リアルな声をつなげていく
オーストラリアで暮らしていると、「どこがいいの?」「実際どうなの?」という声をたくさん耳にします。
Googleで調べても、英語のレビューはたくさんあっても、日本人目線での感想や体験談は少ない。
SNSでも誰かの体験が流れてくることはあっても、それを探してまた見つけるのはなかなか大変です。
「Family in Aus」では、実際に使った人の声を、誰でもアクセスできるかたちでまとめていきます。
• オーストラリアの学校ってどう?
• 日本語対応の病院は?
• プレイグループってどんな感じ?
• 子連れで楽しめる週末のお出かけ先は?
そんな声を、カテゴリごとに整理し、読みやすく、見つけやすく。
そして“リアルな言葉”で届けられるようにしています。
また、「良かった」だけではなく、「ちょっと合わなかった」「うちはこうしたらうまくいった」といった正直な感想も、遠慮なく残せるようにしています。
一人ひとりの本音こそが、「Family in Aus」の価値になるからです。
目指すのは、女性の精神的・経済的な自立
このサイトは、情報共有の場であると同時に、**「自分の言葉で発信できる場所」**でもあります。
発信するという行為は、自分の経験に意味を与え、他者とつながるきっかけをつくってくれます。
そしてそれは、海外で自信を失いかけていた自分自身を、少しずつ取り戻していく作業でもあると思っています。
私がこの先に見据えているのは、**女性たちの“精神的な自立”と“経済的な自立”**です。
これは私自身が長年感じてきた課題であり、強い想いを持って取り組んでいるテーマです。
「家庭のために」「子どものために」と、自分を後回しにしてきた女性が、自分自身の人生も大切にできるように。
どこにいても、どんな環境でも、「私にもできることがある」と感じられるように。
そんな場や機会を、これからも広げていきたいと思っています。
最後に
「Family in Aus」は、まだ始まったばかりです。
情報も、デザインも、少しずつ成長していく予定です。
けれど、最初に立ち上げるこの“場”が、人と人とのつながりの入口となり、「私もここで何か書いてみようかな」「誰かの役に立てるかも」と思ってもらえる場所になれば、これ以上嬉しいことはありません。
ぜひ、あなたの言葉を残してください。
あなたの声が、これからの誰かの心を支える灯火になります。
Kaori
Family in Aus 運営者