パワーハウス・ミュージアム(Powerhouse Museum)は、シドニーのアルティモ地区にある、科学・技術・デザインをテーマにした体験型ミュージアムです。1879年創立の歴史をもつ当館は、産業革命期の蒸気機関や古い鉄道車両、蒸気船をはじめ、宇宙船のコックピットや歴史的なストラスブール天文時計の実物模型など、貴重な展示物を多数保有しています 。
館内は常設展示と、子どもや家族向けのワークショップや体験型プログラムが充実しており、「Experimentations(実験室)」では、光・電気・磁力・運動などの原理をプラズマボールや鉄道模型で学ぶことができます。チョコレートの生成過程を味わえる演示もあり、科学に親しむきっかけを演出します。
また、「Interface(人と機械の関係)」コーナーでは、タイプライターからタマゴッチまでの通信・コンピュータ技術の歴史をたどり、デザインや社会への影響を考察できます。常設展のほか、チームラボによる光と音のインタラクティブ展示や、季節ごとの特別展も折に触れて開催され、幅広い世代が楽しめます。
子ども(16歳以下)は無料(NSW州政府による)、大人もリーズナブルな入館料で、毎日10時から17時まで開館。アクセスも便利で、セントラル駅からのペデストリアンデッキ「The Goods Line」を通って徒歩数分と家族連れに優しい設計です 。
さらに、環境問題をテーマにした「EcoLogic(エコハウス)」や、未来の技術に触れる「The Lab」など、学びと遊びが融合した展示構成で、雨の日でも一日楽しめる理想的なスポットです。